2019夏休みすごい!鳥取!砂丘だけじゃないところを鳥取県人会に見せつけてもらいました編
今年の夏休みは大胆に日本一周旅行をしておりますが、お次の目的地は山陰です。はじめての鳥取! 研修医・たきいです。
TV番組「月曜から夜ふかし」とかでたびたび取り上げられている鳥取。東北人が行ったことない都道府県ベスト5には間違いなくあがってくる鳥取県です。「日本の行きづらいところに行く」というのも目的のひとつなので、鳥取に行かないわけにはいきません。自治医大41期鳥取県人会のアキレス先生とジンベエ先生に案内してもらいました。因みに同級生全員をなんで変なあだ名で呼んでいるかというと、わが母校は全寮制で、あだ名付け文化があるからです。おれのもあったけど消滅した。
ジンベエ「ジンベエとか久々に呼ばれたわ」
アキレス「アキレスもほんとそれ」
たきい「こんなとこにアキレスおるやん」
アキレスひさしぶり! pic.twitter.com/Nryl24W9zP
— たきい@仙台 (@takimaru_gt) August 12, 2019
アキレス先生って誰?って方。第2走者の彼です。ジンベエ先生とは1年生のときの寮のラウンジが同じだった仲。
ジンベエ「山陰って“陰”だからさ」
アキレス「観光の引き出しが少ないんよ」
たきい「そんなこと・・・ないって・・・」
お盆シーズン真っただ中で鳥取直行便が取れなかったので、新千歳から岡山経由で行きました。鳥取までは羽田から行くのが普通は楽です。でもわたくしには車を出してくれるアキレス先生がいるので鳥取駅利用でもラクラクです。ありがとう。
確かに県庁所在地の駅なのに自動改札機ない!(笑)
引いたりなんてしないし、むしろこの愛国心が羨ましいよ。おれも鳥取人になりたくなった。
アキレス「海がある県のひとを案内するのってプレッシャーがかかるんよね」
たきい「大丈夫、いまは仙台駅まで徒歩圏内というシティーボーイ生活送ってるから海とは縁遠い」
アキレス「景色がきれいなところに浦富ってあるんよ」
たきい「ほうほう」
アキレス「その別名が、山陰の松島」
たきい「あ、松島は宮城県ですありがとうございます(笑)」
アキレス「鳥取といえばスタバないとか言っていじられてたじゃん」
たきい「うん」
アキレス「できたから」
たきい「ほんまや」
アキレス「あれが兵糧攻めで有名な鳥取城」
たきい「おおおー!秀吉に攻められたやつね!勉強会でやったよ!」
アキレス「飢え攻めのおかげでリフィーディングシンドローム続出」
たきい「1コ下の国試にも出たらしいよねリフィーディング」
アキレス「人肉のなかでは脳みそがうまいっていう忌々しき歴史を生み出したところ」
アキレス「鳥取城の石垣あるじゃん」
たきい「うん」
アキレス「城の上に建つのがおれの母校。あの建物は体育館だけど。」
たきい「進学校オタクとしてはうれしい情報です」
あまり人に教えたくない秘伝の初対面の医者・医学生と盛り上がるコミュニケーションツールがあります。出身高校ネタです。だいたいの医者、特に地方出身者になれば医学部に行きがちな高校というのも限られてくるわけで、出身県を聞いて候補を羅列できた日にはだいたい笑ってくれます。特に県内ナンバー2高校出身者に名前を出してあげると気持ちよくなってもらえる傾向があります。「仙台一高ね!知ってるよ!」って言われたら私も気持ちよくなれます。
せっかくなので鳥取県の進学校のおさえかた。鳥取市は東にあります。米子市は西にあります。その逆!と覚えるのがコツで、鳥取西高校・米子東高校が県内ツートップ。真ん中にある倉吉なら東高校というところまでおさえておけば完璧です。
アキレス「たきい、鳥取詳しすぎ(笑)」
たきい「国試の勉強中にこの話題になった気がする」
アキレス「もうワンポイント教えてあげるよ。そこが敬愛高校。わ、校舎新しくなってるやん」
たきい「ここも有名なの?」
アキレス「制服がかわいい」
たきい「はい、覚えました」
JKかわいいとか気安く言えないようなアラサーになってしまったぼくたちです。
まずは腹ごしらえ!
アキレス「こんなに混んでいる鳥取はじめてみた」
たきい「さすがお盆」
アキレス「県外から人が来た時に必ず連れて行くのがこちらです」
アキレス「鳥取の一押しは冬のカニなんだけど、今はシーズンじゃなくて」
たきい「LINEで教えてくれたとおり、イカとカキなんですね先生」
アキレス「カキも食わせてやるよ」
デカいし、うまい。
アキレス「でも宮城にもあるよね・・・」
たきい「そんなことない、おいしいよ。ブランド名あるのすごいじゃん。水槽全部おいしそうだし(笑)」
たきい「この水族館タダってすごいね」
アキレス「教育メインな感じあるよね。このあとに行く砂丘のところもそんなところある」
たきい「それにしても今日暑いな。この水族館出たくない(笑)」
アキレス「水分補給としますか」
スタバならぬスナバ。ここの水出しコーヒーレベル高いぞ!!!
アキレス「今朝回診したときに看護師さんに『今日は大学の友達が遊びに来るんですよ~』って言ったらさ」
たきい「うん」
アキレス「『こんな暑い日に砂丘行くんですか? え?ほんとですか? 熱中症で救急車呼ばれたりしないでくださいね?』って言われた」
たきい「水飲んでこうな」
アキレス「たきいが来てくれたから今日は行くけど、地元民はこんな暑い日にはいきません」
たきい「事情がよくわかりました」
アキレス先生とは勉強会室が同じで6年生のときは隣の席で勉強してました。卒試、総判、国試をともに乗り切った仲です。
たきい「選択肢の文脈的に実質2択だろ」
アキレス「出題者の意図を読み解くなって」
たきい「あ、外したwww」
予習を済ませて、砂丘本番です。
すげー!!!
たきい「アキレス先生さ」
アキレス「うん」
たきい「暑すぎね?」
アキレス「それな。でも風があるだけまだマシ」
たきい「サンドボードやろう説あったけどやめよう、死ぬ」
アキレス「懸命。やっぱり砂丘は冬なんよ。雪積もるとキレイだから」
たきい「冬? それだと砂見えなくない?」
アキレス「そうか、みんな砂感を求めているんか」
このあたりは温泉もたくさん。自治医大生がつながるには、酒もいいけど、風呂もいい。夕暮れの日本海を眺めながら近況を語ります。
アキレス「自治の寮の風呂が恋しい!」
たきい「ほんとそれな」
ひとっ風呂浴びたところでジンベエ先生も夜の部に合流。
ジンベエ「遠くに見える大文字、明日からしゃんしゃん祭りなんよ」
たきい「だからただのスー〇ーホテルがクソ高かったのか」
ジンベエ「うちの病院は研修医が傘踊りさせられる」
たきい「全国どこの病院の研修医もそういう運命なのね」
ジンベエ「1年目の仕事だけどな、俺は今年は出ない」
たきい「それもあるあるすぎる」
アキレス「スイカの漬物うまいんよ。おばあちゃん作ってくれてた」
たきい「めちゃめちゃ酒に合う」
ジンベエ「そもそも鳥取のものって知らなかったわ」
存外鳥取の日本酒がおいしかったので、カップ酒をお土産に買っていきますので楽しみにしていてください宮城の父上母上。
ジンベエ「〆はラーメンがいい? ホルソバがいい?」
たきい「ん? ホルソバ?」
アキレス「ホルモン焼きそばの略なんよ」
鳥取のみなさんは、東日本大震災のときに石巻までホルソバを炊き出しに来てくれていたらしい。ありがたいなぁ。
たきい「こういう地元に愛されている系のお店に連れて行ってもらえるのすごく嬉しい。ほんとにおいしいです。」
オジチャン「あのさお兄ちゃんたち、今日の広島の結果どうだったか教えてくれんか」
大将は広島カープファンでした。
因みに次の日は日帰りで出雲大社に行ってきたんですが、その夜はジンベエ先生とサシで。
たきい「オレイン55が食べたい」
ジンベエ「予約しといたよ。連休明けだったから仕事遅くなってごめんね。」
オレインとはオレイン酸のこと。高校化学でやった気がする。それが55%以上含まれている良質な脂を持った和牛のことなんだそうです。ちょっと食べたらおなか一杯になる系のお肉でした。
大満足の鳥取編でした。
彼らは言います。――鳥取、冬のほうがオススメだよ 。
鳥取、行ってみたくなったでしょ?
(台風10号におびえているけどこれから九州に突撃する人(笑))