ぼくたち研修医1年目は半袖になる前までに針モノをマスターしなきゃいけない説
日直中、上級医の先生に奢ってもらったピザを研修医室に届けたものの、忙しくて食べられず。一息ついて研修医室に戻り、冷めてしまったピザを頬張ったとき、
「あ、俺って医者になったんだな」
と思いました(笑)。「当直中にラーメンは禁忌」という語り継がれる先輩の教えの意味がよく分かりました。確かに確かにラーメンだけは絶対あかんわ。ピザなら冷めててもそこそこいける気がする。研修医・たきいです。
採血、静脈路確保、動脈血採血。
研修医が早々に身につけなければいけない「針モノ」の手技はいくつかあります。どうやら他大と比べるとかなり教育熱心らしい自治医大の出身なので、一応学生時代にも何回かやらせてもらったことはあったのですが、正直まだ苦手意識がありました。
「まずはわたしたちの腕を使って練習して!」
という心優しい先輩に教えてもらいながら、勉強の日々です。
女性の腕に本当にごめんなさい。やや難易度が高めだったからこそ学びになりました。
身体を差し出して練習させてくださるだけではなく、「ブログに載せていいよ」という優しさ溢れる先輩方に囲まれて私は幸せです。 笑
というわけで、「針モノ」の練習をすると、こういう「怪しい腕」が出来上がっちゃうわけですが、夏になってもなおこんな腕で街を歩くと職質されたときに警察官になかなか返してもらえなくて大変なんだとか。採血の練習台になった先輩が職質されて、「ケンシューイなんで!」と連呼していたら余計に怪しまれたという事例が過去にいたとかいなかったとかいうそんな噂を聞きました。確かにこの腕、怪しいわ。
先輩に身体を使わせてしまった手前、来年以降後輩たちの練習台になることを誓います。
まだ長袖を着ている今の時期に「針モノ」をマスターせねばなりません。全国の研修医1年目のみなさま、「針モノ」の習得はお早めに。できるようになった!と思っても、救急外来でちんたら血管を探そうものなら看護師さんに「センセー、時間かかるならどいて」と言われてしまうので、この道の険しさを身をもって感じる次第です。
去年の今頃、こんなブログを書いていました。
「来年の今頃は、出身県で花見をしてください」
授業中に先生が言っていたフレーズですが、今でも心に残っています。
ギリ満開の仙台の桜。お仕事終わりに、ひとりで。笑
「土日」なんてものは研修医の私にはございませんでしたが、明日からもがんばります。
(当直明けはお昼に帰れることだけが今の楽しみな人(笑))